Monday, January 23, 2006

狼よさらば

つい最近ニコンに続き、コニカミノルタも銀塩カメラからの撤退を表明した。
これも時代の流れと解っているが、銀塩カメラユーザーとしてみれば、いずれフィルム自体が無くなっていくであろう兆しに思える。

老舗のニコンが伝統である〝Fマウントレンズ〟を守り、今までのニコンユーザーを裏切らないという、ある種職人魂を見せたのだが、結局プロモデルのF5では、Fマウントだがオートフォーカス専用のレンズで無いと駆動しない為、何のためのFマウントなのか?? 
...と思ったのは私だけではないはず。

その点キャノンは、オートフォーカス機を製造する上で、マウントを改良しないと構造上無理があるとの事で、過去のユーザーをあっさり切捨て、新生キャノン(EOS)を誕生させた。
どちらの答えが正しいのかは分からないが、結果ニコンはオートフォーカス機でキャノンに大差をつけられてしまう。

よってニコンの黄金期は、マニュアルマメラ期だけとなってしうが、その時代のニコンは凄かった。
ニコン伝説の始まりは、プロに定評のあるレンズから生まれたと云っても過言では無いだろう。
戦場カメラマンがその被写力に驚き、現場で使い始めたのを期に、ニコンはタフでプロユースなカメラとなり、報道といえばニコンと云う絶対的なイメージを与える。
それからのニコンは庶民の憧れのカメラで、いわばシンボリックなブランドになったが、そのレンズにニコンは縛られてしまい、キャノンみたいに劇的な変化を遂げれなかった。

初期のニコンとキャノンをご存知だろうか??
ボディーはキャノンでレンズはニコン(旧日本光学)だったが、それが各々独自の道を進み、今に至る。

ミノルタもニコンやキャノンに劣らない良いカメラを創っている。
特にα〝アルファ〟シリーズが世に出た時は、オートフォーカス機に激震を与えたと云われる程、素晴しい出来栄えだった。
ネームバリューで云えばニコンやキャノンだろうが、コストパフォーマンスを見ればミノルタはダントツに良かったのだ。
根強いミノルタユーザーは、そこに気付いていたのではなかろうか。

いずれ又、銀塩カメラから撤退するカメラメーカーが出てくるだろう。
これも自然淘汰の一部だと思えば仕方の無い出来事だが、銀塩フィルムの存在はあり続けてほしい。

なぜか??
それはアジが有るはアナログだがら。

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