Saturday, November 10, 2007

日々、ラーガ。






ディジュリドゥを吹きだした頃から、俗に云うトライバルな音に傾いてしまい、今では、あれだけ好きだったトム・ウェイツも、ボブ・マーレーやディラン同様に、CDラックからの出番まちで並んでいる。

とはいっても、お気に入りのバーに行けば、このての音楽がかかっているので、まったく聴いていないわけでは無いのだが、家に居る時も、出かける時もここ最近はラーガ、Raag、Ragaとラーガばかり。

19才の頃、オヤジといとこのアニキと印度へ渡った時、バラナシでたまには粋な処でメシでも食おうと安宿を脱け出し、意気揚揚と3人でインド古典の演奏を聴けるレストランへいったのを憶えている。

店に入ると、すでに始まっている生演奏に耳を傾けながら、ステージから少し離れた席に座り、ボーイにビールを持って来させ、いつもより0が1つ多いインド料理を注文し、それを頬張りながら演奏に眼をやっていた。
その時の演奏は、確か... 
ハルモニウムと、タブラと、あと1つはタンプーラだったか..?

なぜ覚えが無いのかというと、リッチな気持ちでいたのはほんの一瞬で、後は、なんてない退屈な時間に感じたからだと思う。
いつ終わるのか、どこがサビなのかも分からない、ただ、ダラダラと流れるインド古典は、当時の僕には余りにも重々しく理解しがたい音楽だった。

だからその時、どれがどの楽器かなんて全く興味が湧く訳もなく、食後のチャイと一緒にその時を飲干してしまったのだろう。


不思議なもので、その時、インド古典なんて今後一切聴かないであろう音楽だと思っていたのに、サーランギを機に、今では、インド古典しか聴いていないぐらいに豹変してしまった。

その当時はレゲエ、約10年の歳月でインド古典かぁ... 笑えます。



♪Malang Marang / Tata Dindin