Wednesday, August 23, 2006

on a street #002





guru-ji & me / banaras, in india


ネパールのポカラで、感動の蛇遣いとの出逢いの後、僕たちは再びインドのバラナシにいた。

ここバラナシには知った顔がいる... いわば、少しぐらいの我がままを云っても何とかしてくれる心優しき味方のいるところ。
なので、味方の一人でもあるシヴァさんに...
ュゥ 「コブラフルートが... ほじぃぃ~ヨォー。」
と、云ったら...
「街に行ったら、いっぱい笛を担いだ人が居るでしょ?? その人から買えば??」
と、シヴァさん...
ュゥ 「あれはプロ仕様とちゃうやん!! ただの土産物やん!!! そんなんじゃなくてさぁ~、ホンマもんが持ってるカッチョ好いヤツが... ほじぃぃ~ヨォー。」
シヴァさん 「...。」

又、こいつは訳のわからんもんを... といった眼で僕を凝視している。

ュゥ 「カッチョイイ... コブラフルート...。」(弱気
シヴァさん 「分かりました。今から私の知っている楽器屋さんに行きましょう!!」
ュゥ 「エッ!! マジっすか!? 今からスッか??」
シヴァさん 「有るかどうかは、分かりませんよ。」
ュゥ 「うぅ~ん、滅相も無い。そんなんどうでもエーから、はよいこーや。」
という事で、一同は楽器屋さんへと相成った。

楽器屋さんでシヴァが店の人に尋ねてくれているのを横目に、タブラを観たり、シタールを観たり...
ちっちゃな、よくある裏筋のバラナシらしい店構えだった。
そしたら、今ここでオーストラリア人がコブラフルートを、ある先生に習っているという朗報が...
その偶然には、シヴァもビックリしていた。
インド人もビックリとは正にこの事... といっても僕たち二人の旅の道中、こんな偶然があるんか??
と想わせる出来事は、度々訪れていた。まぁ、そんな話しもこれから...

それで、オージーの彼が来る日に出直して来いと云われ、それから二日後ぐらいにまた楽器屋さんへ。
そこには白人と、インド人の老人が座って居た。すぐにシヴァが老人に話しかだした。
会った時にこの人が先生だとわかったが、肝心のコブラフルートは白人の男の子が持っており、先生は横笛を奏でていた。
話を聴くと、どうやらオーストラリアの彼も、ここバラナシでコブラフルートを探し求めたらしい。
そしたらこの先生を紹介され、先生の所有していた唯一出来の良いコブラフルートを譲り受けた為、先生は横笛で教えているとシヴァが通訳してくれた。
なんともインドらしい笑える話しだが、問題は僕のは?? ...って事だった。
すると、どんなのが欲しいのかと聴かれたので、即答で...
「これより、すごいヤツ!!」
と云ったら、
「わかった、わかった。作ってやるから待っとけ!!」
と云われ、そこから値段交渉。
最終的に、オーストラリアの彼のより良いヤツで、彼の買値の半分という話しで落ち着いた。
ついでにプライベートレッスンをしてくれと頼み、一回幾らだの、足代はコレだけ欲しいだの、交渉は続いた。

シヴァのお蔭で全てがスムーズにいったのだが、レッスンをぶち壊しにされてしまったオーストラリアの彼は怒っていた。
そりゃそうだわ... 突然インド人と日本人が押しかけて来て、チャイをすすりながら自分の持っている楽器を指さされ、訳の解らん言葉で話しが進んで行き、自分はないがしろにされたのだから怒るのも無理はない。
シヴァが謝った時、多分何か英語でイヤミを云われた様な感じだったので、僕の出来ない英語で、
「ゴメンね、彼は悪くないんだ。」
と云ったら、
「もう、いいよ。」
と、分かってはくれたみたいだった。

この時、先生がコイツの吹いている姿を見ろ!! と云い、少し吹かせた時、彼は循環呼吸をしていた。
そう、イダキよりも前に、僕は循環呼吸を必要とする楽器に出遭っていた事になるのだが...

それから数日後、プライベートレッスンの日、先生は新しいコブラフルートを持って僕の宿まで来てくた。
そして、新しいコブラフルートを見てビックリ!!

めっちゃ、デカッ!! & パーツ、よせ集めやん的出来ばえ

これには参ったが、先生の顔を見ると...
どーだ!! いいだろう!!! と云わんばかりの...
じゃなくて、こんなんで上等やろぅ?? みたいな顔をしていたから... 
まっ、いっかー、無理して作らしたしなぁ... ここでゴネたらシヴァも迷惑やろうし... と思い、無理やり納得。

そんでもってその日から、バラナシ広しと言えど、一人しか居ないと言われる貴重な先生のレッスンは始まったのでした。
ガンジス河を眼下に見渡せる屋上でよくレッスンしました。
先生はよく、
「1日、20時間練習しろ!!」
と仰っておりました。
英語が全く駄目な御方だったので、何かの間違いだと思いますが、はっきり云って無理です。
タバコは身体に良くないと云いながら、僕のタバコを美味しそうに吸っておられました。
気を使ってレストランのチャイを出せば、マズいといわれる始末。

それでも、先生がコブラフルートを吹くと、テラスで寛いでいた外人さん達からの熱い拍手!!
すごい御方に出逢ったもんだぁ...

guru-ji play cobraflute(been)








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3 Comments:

Anonymous said...

お疲れさんです。
ダンサーこと(林聖也ハヤシマサヤ)です!
ブログ見せてもらいましたよ!
、、、ユウさんもう半インド人ですよ!!少なくとも写真は日本人に見えませんでしたよ笑
 今「ダブ・ポエット」で皆に聞いてますんで!
 見つかるといいですね!!
でわでわ

Anonymous said...

ユウさん!!
発見!発見!! 俺が昔から世話になってたDJで、絶大の信頼を置かせてもらっているGoodDJ Takuya a.k.a Taquia の知り合いで詳しい方がおられました!!
今回は全面的にTaquia氏の協力でした。
詳しくは下記です。Taquia氏のBBSです!
http://www5.rocketbbs.com/151/taquia.html

yu said...

Yo!! Brother.

ご協力ありがとう!!
bbsもチェックしました。Taquia氏にも感謝です。
それと、ビニールたのしみにしてます。

聖也、また小銭屋で逢いましょう!!