Tuesday, July 18, 2006

initiation or meditation


イダキの音をメディテイションする時に使ったり、ヒーリング効果として聴くという方々は世界中に結構いるだろう。
だが、このメディテイションとかヒーリングなどという言葉は最近日本でフューチャーされだした、言わば新しい音に対しての考えではなかろうか??

僕もつい最近まで...
「この楽器はヒーリング効果があると言われ、治療の一環で使われる事もあるんだよ。」
と、人に云っていた時もあったが、今ではそんな説明はしない。

それは、〝ホワイト・カカトゥー・パフォーミング・グループ〟のダリルのインタビューで、
「アボリジニはイニシエーションにマゴを使うが、メディテイションには使わない。」
と云っていたのを読んだのがきっかけだった。

イニシエーションとメディテイション、言葉の響きは似ているが意味は全然違う。

イニシエーションとは...
入社式または加入礼とも呼ばれる、通過儀礼の一つ。
外部の人間が新たに共同体に加入する時、しばしば苦痛を伴う儀式の洗礼。
成人式・入社式はその一形態。

メディテイションとは...
瞑目もしくは半眼で、想念を独特の落ち着いた状態にすること。
目を閉じて深く静かに思いをめぐらすこと。

どちらも精神的という所では共通しているが、その内容の違いはあからさまである。

ちなみに、ヒーリングとは...
いやすこと。いやし。治療。治癒。特に、ストレスなどで病んだ現代人の心身をいやすこと。

アボリジニはイニシエーションで使用し、ノン・アボリジニはメディテイションやヒーリングで使用する。
なぜ、その逆は無いのだろうか..??
その逆?? そんな事はありえる訳がないだろう。

イニシエーションで使用するという事は、それ即ち、その文化を知り、その歴史を知り、何よりも血筋を必要とするのだから、異文化の人々は真似事は出来てもそれ以上にはならないだろう。

それは、日本で云う「武士道」とか「茶道」などで使う「道」の意味を外人が理解出来るのか??
というのに近い意味合いがある...
日本人でも上手くは云えないが、でも、それは日本人という血統が有るからこそ理解できるイメージみたいなものが、イニシエーションにあるのでは...

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