Thursday, May 03, 2007

Rajasthan Street Performer





〝ジプシー〟いわゆる旅芸人の起源は、西インド・ラジャスタンに在るといわれている。

そのインド・ラジャスタンでサーランギの原型が生まれ、そして、その地の大道芸人達によって演奏されたサーランギは時と共に変化をしながら北へ渡り、宮廷音楽の仲間入りをし、そして今日のインド・クラッシクでラーガを奏でる様になった。

その様な事を聞いた時、ルーツであるラジャスタンの音を聴いてみたくなった。
大道芸人に恋焦がれているだけに、尚の事、ラジャスタンという響きは胸の中で大きくなる一方。


そして見つけた1つのDVD

Gypsy Trails -ジプシーのうたを求めて-



音楽・映像プロデューサーとして活動なされている、市川捷護 氏がラジャスタンにて撮影された映像で、その中から個人的に好きなパフォームを静止画として貼らせて頂きました。

ラジャスタニー・サーランギは勿論だが、最も好きな大道芸(コブラ遣い)に関する映像があった事にも感動をかくせなかった。
僕も所有する〝ビーン〟(コブラフルート)とともに女達がうたう歌声は、何処かの山岳民族の歌の様にも聞こえ不思議な感じだった。

ここに出でくるサーランギは簡素な造りの物。
インド古典に比べ軽快なリズムなせいか、その音はトゥバ共和国のイギルの様にも聞こえる。

それにしても、ラーガの原点であろう地方の民謡を初めてサーランギで聞く事ができたのは嬉しいかぎりだ。
しかも動画であるというのが素晴らしい。
私的にはこのDVDの冒頭で流れる男性の歌声とサーランギの様な音が気になるが、残念な事に今回の Gypsy Trails には収めてられていなかった。
あれはサーランギの音なのだろうか..??

プロモーション・ビデオでも聞けるので、興味の有る方も無い方も、是非その歌声を聞いて欲しい。


ジプシーを追いかけておられる市川氏。
インドだけでなく、アルメニア、マケドニアなども周っておられ、それらのCD、DVD化も企画なされている様です。

詳しくはコチラのホームページにて...
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hourougei/index.html



Raga Gavati [taal-ektal, taal-teental] / Nazakat Ali with Salamat Ali

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