Monday, February 05, 2007

the brown bunny





ヴィンセント・ギャロが好きだ。
特に "Buffalo'66" のギャロのカッコ良さは、俳優ギャロ特有の雰囲気が上手く出ているところだと思う。
身体からかもし出す独特の匂いと、存在感を兼ね備えたギャロ。
その様な人間はそうそうこの世には存在しないだろう。
役を演じているのではなく、素で台本を読んでその役に成っていったかの様な"Buffalo'66"のギャロはほんとにシブい。

そのギャロが監督をした "the brown bunny" を最近DVDで観たのだが、そこでギャロがチョイスした音を聴いた時、彼の音に対する執着を感じるほど良い選曲をしていた。

フォトログの "My Own Private Days." で個人的に好きな音をかけてはいたのだが、正直いって自分の写真に合っているとは一度も思った事は無く、それどころか合う音を探しているといった状況だったのだけれど、ギャロの "the brown bunny" で流れていた曲を選んでみたところ、この上なく自分の写真にマッチしていると感じている。


サウンドトラックの10曲中、5曲をギャロの音のコレクションから選曲し、残りの5曲はレッチリの現ギターリスト〝ジョン・フルシアンテ〟が書き下ろしている。
映画 "the brown bunny" ではジョン・フルシアンテの曲は1曲も流れる事は無ので、サウンドトラックでしか聴けない事になるのだが...

肝心の映像の方はというと...
問題作なだけあって、噂どうりだった。
瞬間的な映像美は好きだが、全体的に面白いとは思わなかった。
一言で云えば、
「ギャロのマスターベーション」
...な映画。

考えを変えて、ウケ線を狙わず自分が良いと思うのを創るのが芸術なら、其れにはそぐうだろう。
「オレ流、分かるヤツだけに観てもらえばいい。」
といった感じかなぁ..??

あくまで個人的な意見だが...
映画の内容よりサントラ!! に尽きてしまう。

当面フォトログはギャロの選曲で。



♪♪♪
Smooth / Matisse Accardo Quartet

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