Tuesday, October 25, 2005

アタマノナカノ...

この前、頭の中の消しゴムを観た。
「 今まで映画を観てこれ程泣いた事は無い... 」 ってテレビで云ってた人がいたので、気になり観てみた。
僕からすれば、もっと泣けるいい映画は他にもいっぱい有るし... って感じ。
でも、SFとかホラーとか非現実的な内容の映画が嫌いな僕としましては、普通に良かった。

記憶障害(若年性アルツハイマー)に犯され、愛した人の事すら忘れていく...
そんな時、忘れていた記憶が一瞬よみがえる。
出逢った場所、再開した時、 結婚、幸せな日々、そして自分が記憶障害である事も。
彼女は今一瞬だけ全てを思い出し、愛した人すら忘れてしまっている自分に気付く...
そして、彼を思う気持ちが彼女を苦しめ、一通の手紙を残し家を出てしまう。
切なかったね...
でも一番切なかったのは、その後何処に行ったのかも分らず時間が過ぎたある日、記憶を無くしたはずの彼女から手紙が届く。
記憶がよみがえったから貴方に手紙を書いたという事なんだけど...
たわいも無い事ばかり書いて、私は大丈夫よ... 
と彼に云わんばかりの内容。
又全てを忘れる自分を知っているのに、そうやって手紙を書く...
彼女からすれば、その時間は凄く貴重で大切な時間なはず。
だって、その時だけが自分が自分である事を理解出切る時やから。 
その時間を使って愛する彼に手紙を書いたと思うと... 
こみ上げてくるものがあったね。

人は忘れる生き物だと云うけど、全てを忘れてしまうというのは残酷で悲しい。
そう思うと全ての人に色んな思い出があって、ソレがその人を形成する大部分であって...
みんなソレを頭の中にしまっている。

僕の大切な思い出... それは愛する人と旅をした印度。
忘れないし、忘れたくない... オモイデ。

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